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中国のエネルギー地政学
―― クリーンエネルギーへの戦略的投資

エイミー・マイヤーズ・ジャッフェ 米外交問題評議会シニアフェロー (エネルギー&環境問題担当)

Green Giant Renewable Energy and Chinese Power

Amy Myers Jaffe 米外交問題評議会シニアフェロー(エネルギー&環境問題担当) エネルギー安全保障&気候変動対策プログラム・ディレクター

2018年4月号掲載論文

トランプ政権が石油・天然ガスを重視し、パリ協定に背を向けるなか、すでに中国は戦略的にクリーンエネルギー大国の道を歩みつつある。新エネルギー戦略が成功すれば、世界の気候変動との闘い、さらには地域的同盟関係や貿易関係の双方において、中国はアメリカに代わる最重要国に浮上する。クリーンエネルギーテクノロジーの輸出国として中国は、各国に石油・天然ガスの輸入量さらには二酸化炭素排出量を減らす機会を提供できるし、相手国政府との関係も強化できる。冷戦期のアメリカが、ソビエトとの宇宙開発競争に敗れた場合の経済的・軍事的余波を認識して、対抗策をとったように、ワシントンは中国の再生可能エネルギーへの移行にも、同様の対策をとるべきだろう。アメリカは、世界のエネルギー市場における優位を手放すリスクを冒している。

  • エネルギー地政学パート1
  • 産油国投資の失敗と新しい現実
  • クリーンエネルギー投資
  • エネルギーピボット
  • 誰が世界のエネルギー構造を形作るのか
  • 中国に追いつけるか

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